『痩せ菌』を腸内で増やすには?らっきょうや納豆が痩せ菌を増やす?
あなたは、今話題の瘦せ菌ご存じでしょうか?
名前だけ聞いても魅力的なネーミングですよね。
食べても太らない人と、食べた分だけ太ってしまう人の違いは、一体、何なのか?
そのカギを握る、魔法の細菌・ダイエットの救世主『痩せ菌』について、ご紹介させて頂きたいと思います。
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なぜ三宅さんは7000kcal食べても太らないのか?

引用: ameblo.jp
某テレビ番組でお馴染みの大食いクイーン三宅智子さんをご存じでしょうか?プロフィールでは、身長152センチの体重が42キロです。

引用: ameblo.jp
三宅さんの1日の摂取カロリーは7000kcal。この数字は成人女性の3.5日分に匹敵するカロリーの値。
これは普通の人の3倍も4倍もカロリーを摂取しているにも関わらず、あのようなプロポーションを維持しています。これはかなり羨ましい限り。
なぜ、三宅さんは太らないのでしょうか? 東京農工大の木村郁夫さん(特任准教授)によると、この食べても太らない理由が「腸内細菌」の痩せ菌にあると言うのです。
そして、一般の人には、腸内に痩せ菌は50%にも満たない程度しかいないようなのですが、三宅さんに至っては70%以上も痩せ菌が腸内にいたとのデータが検出されたとのことです。
痩せ菌の正体とは!?
通常、人の腸内には100兆もの細菌が住んでいると言われ、その中でも痩せ菌であろうと言われているのが、みなさんご存じのビフィズス菌と、バクテロイデスという菌。
三宅さんの場合は、特にこの2つの細菌(ビフィズス菌、バクテロイデス)が他の成人女性に比べると群を抜いて多いというデータが出たとの検証結果が出たそうです。
とあるマウスを使った実験
東京農工大の木村郁夫さん(特任准教授)により行われたマウスを使った実験。先生が用意したのは、体重23グラムのマウス2匹と、怪しい白い粉。
実験期間は2週間で行なわれ、脂肪たっぷりの餌を同体重の2匹のマウスに食べさせるのですが、2週間後、一方のマウスはしっかりと4グラム体重が増えていたのに対し、白い粉を混ぜた餌を食べたマウスのほうは、体重が変わっていなかったというのです。
魔法の白い粉の正体とは!?
実はこの白い粉は、短鎖脂肪酸と言われ、この短鎖脂肪酸が、痩せ菌と言われるビフィズス菌やバクテロイデスを作り出していると言われています。
腸内細菌の3つのタイプ
腸内細菌には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌と言われる3種類に分けられるそうです。どんな菌なのか、どんな影響があるのかをご紹介させて頂きます。
善玉菌(有用菌)の体に及ぼす影響
善玉菌は、有害な菌を退治して、身体の免疫力を高めてくれます。ビフィズス菌や腸球菌などがそうです。整腸機能の効果がありますので、下痢や便秘予防にも最適。そして、免疫力が上がることにより、風邪や感染症の予防、食べた物の吸収促進を促すので、健康維持に役立ち、まさに善い菌と言えるでしょう。
悪玉菌(有害菌)の体に及ぼす影響
悪玉菌とは、腸内で発がん物質や毒素のある有害物質を作り出す菌をさし、ブドウ球菌などの身体の抵抗力を弱め下痢や便秘を引き起こす菌も悪玉菌の一種です。
しかし、完全に悪者という訳でもなく、体内に侵入してきた病原性菌を退治してくれる役割もあると言われます。
日和見菌(ひよりみきん)の体に及ぼす影響
良く善玉菌や悪玉菌は耳にしても、この日和見菌はあまり聞き慣れない方も多いのではないでしょうか。この菌は名前の通り日和見主義の菌。大腸菌やバクテロイデスなどがこれに含まれます。
日和見菌は優勢な菌と同じ役割をするようになるので、善玉菌が多ければ良い働きをしますし、悪玉菌が多ければ悪い働きをするようになってしまいます。そのため、善玉菌をたくさん増やすことで、いかに日和見菌を味方につけるかが腸内環境をよくするカギのようです。
やせ菌のすごい力
腸内で余計な有害菌を退治し、体内の健康を維持してくれる、そんな痩せ菌の秘められたすごいパワーについて、お伝えします。
善玉菌は20%・悪玉菌は10%・日和見菌は70%
前述させて頂いた通り、腸内細菌には3つの種類があり、その割合は一般的に、善玉菌(有用菌)は20%・悪玉菌(有害菌)は10%・日和見菌は70%。自分は太りやすいと思われる方は、この善玉菌の割合が少ない可能性があります。
短鎖脂肪酸
前述した短鎖脂肪酸も、痩せ菌から発生される物質になります。この短鎖脂肪酸には、脂肪を貯めさせない働きがあります。
そもそも人間が太る理由は、糖類や脂質がちゃんと消化されずに脂肪になり、それが細胞に入り込むことが原因。その余った脂肪を細胞に入り込むことを阻止するのが、この短鎖脂肪酸なのです。具体的には短鎖脂肪酸が細胞のまわりをぐるりと囲み、脂肪分を跳ね返すという仕組みになっています。
痩せ菌を増やすこと。それが、一番のダイエット法なのではと、この分野での研究が現在、急加速しています。
痩せ菌を増やし育む
この痩せ菌のメリットは、誰でも簡単に増やすことが出来るのがポイントです。
腸内環境は毎日、変化していくことから、食生活やライフスタイル自体を変えることにより、腸内環境を整えて痩せ菌を増やしていくことが可能です。オススメの食材などに関しては後程ご紹介させて頂きます。
痩せ菌セルフチェック
では、みなさんに自分で簡単に出来る腸内環境のセルフチェック方法をご紹介させて頂きます。
腸内環境の状態を知る一番の方法はご自身の「うんち」を確認してみること。女性で便秘の方は非常に多いですが、そもそも便秘とは悪い腸内細菌が増えている証拠と言われています。
トイレで水を流す前に確認するのを、習慣付けてみてはいかがでしょう。
【確認方法】
「大きさ」…400グラムあると程よい。例えばバナナ4本程度になります。
「形状」…バナナのような長い形が理想。コロコロした丸い形は良くない。
「硬さ」…紙粘土のような柔らかさが理想的。力んでようやく出る硬さや水気の多い下痢は良くない。
「色」…黒すぎるのは悪玉菌が増えている証拠。理想的な色は黄土色や赤茶色です。あまりに赤すぎたり白すぎたりする場合は、大腸や肝臓に異常がある危険もあり、すぐに病院に行きましょう。
「におい」…あまりに臭い場合は悪玉菌が増殖している可能性あり。(個人差があります)
痩せ菌を増やす食材4選
ここではみなさんの一番知りたいであろう、痩せ菌を増やしてくれる食べ物についてご紹介していきたいと思います。
ヨーグルトを食べよう!
痩せ菌の中には、ビフィズス菌や乳酸菌が含まれています。ビフィズス菌の代名詞ともいえるヨーグルトはまさに腸内環境を整えてくれる最良な食べ物。
ちなみに、ヨーグルトを食べるのに最適な時間があるのをご存じでしたでしょうか?実は寝る1時間前が最適との説があるそうです。
腸の働きが更に良くなって、消化吸収がよりスムーズになり、結果、脂肪がたまりにくくななるとか。これからは寝る1時間前に食べるように心掛けてみましょう。
納豆を食べよう!
納豆には、痩せ菌を増やす効果があると言われています。
納豆に含まれる「大豆オリゴ糖」が、痩せ菌の栄養分になるとのことで、痩せ菌がこの大豆オリゴ糖を食べることにより、どんどん痩せ菌が増殖していきます。
さらに、納豆には身体に悪影響な悪玉菌の増殖を抑える効果もあることから、悪玉菌の増殖を抑えつつ、痩せ菌を増やす一石二鳥な食べ物と言われます。
らっきょう&オートミールを食べよう!
痩せ菌を育てていくのに必要な物は「食物繊維」。
この食物繊維を豊富に含んでいるものとして、このらっきょうとオートミールが挙げられます。
水溶性食物繊維(すいようせいしょくもつせんい)?
らっきょうやオートミールもそうなのですが、食物繊維のなかでもこの水溶性食物繊維が、痩せ菌を育てていくのに有効と言われています。
水溶性とはその名の通り、水に溶けるということ。水に溶けやすい性質がある為、短鎖脂肪酸が作りやすくなります。便秘解消にも最適ですので、是非試してみて下さい。
ちなみに、上記に挙げた食物以外でもこんなものもあります。
「切り干し大根」、「ごぼう」、「のり」、「ひじき」、「きのこ類」などがオススメの水溶性食物繊維です。
これなら、らっきょうやオートミールが苦手な方でも取り組めそうですね。
増えた腸内細菌を減らさないコツ
ここでは、増やした腸内細菌をそのまま減らすことなく維持する方法をご紹介していきたいと思います。
ファーストフードを食べ過ぎない
ロンドン・キングス・カレッジのスペクター教授が、23才の自分の息子にハンバーガーやポテトフライなどのファーストフードを30日間食べさせ続ける実験をしました。
すると、実験前に比べて、息子の体内に存在していた腸内細菌の種類の約3分の1が死滅してしまったそうです。
ファーストフードの食べ過ぎは、痩せ菌を死滅させ、痩せるどころか太らせてしまう危険性があります。みなさんも食べ過ぎには注意して下さい。
お腹が空いてから食べ物を食べる
アメリカのソーク研究所とカリフォルニア大学でのネズミを使った合同研究のお話しです。この実験ではネズミに1日中食べ物を与え続けることにより、腸内細菌に大きな変化があるか?を検証する実験でした。
その結果、食べ続けたネズミの腸内細菌は、どんどん肥満属性の細菌が増え、痩せ菌は減っていってしまい、結果、肥満に繋がりやすい細菌に支配されていた。いう実験結果が証明されたとのこと。逆に、お腹が空いてから食べるということを繰り返した結果、痩せ菌がそのままキープ出来たそうです。
腸内環境を良い状態に保つには、小腹で空いて何かしら摘むのではなく、きちんとした食生活のリズムを作ることが重要とのことです。
人工甘味料の入った飲料を飲み過ぎない
人工甘味料が含まれているならば、すぐに痩せ菌が減ってしまう恐れはないようですが、飲み続けると減っていく恐れがあるようです。
カロリー何%(パーセント)OFF、あるいは0(ゼロ)だと全く入っていないと謳っているジュースなどもありますが、お気を付け下さい。
抗生物質を含む薬(クスリ)を飲み過ぎない
抗生物質を含む薬を飲むことにより、痩せ菌を殺してしまう可能性があるとの指摘もあるようです。
医師からの処方通りに飲んでいる分には問題ないとのことですが、特に注意すべきは、薬が余ってしまった場合の対処について。
取り置きするなどの、長期に渡り服用し続けることが危険であるということです。これは痩せ菌を減らすだけでなく、抗生物質が効かない耐性菌を生み出してしまうリスクもあるとされますので、ご注意下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
痩せ菌の研究が進み、食生活や生活スタイルの違いにより、知らず知らずの内に、痩せている人と太っている人の差が出てしまうこともあるとのことでした。
ご自身のこれまでの食生活を反省したい方もいらっしゃるかもしれませんが、今からでも十分、痩せ菌を増やし、腸内環境を整えられることもわかってきています。
習慣を変えるのは最初は大変かもしれませんが、デブ菌をやっつけて、キレイを維持しながらも、食事も楽しみつつ、健康的な毎日を送ることができれば素敵ですね。
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