東京など首都圏で大雪が降る前に!知っておきたい対策まとめ
雪にはめっぽう弱いイメージの強い東京。
東京などの首都圏に住んでいると、大雪が降ること自体少なく、電車などの交通機関は瞬く間にマヒし、道路は立ち往生や大渋滞…ニュースやネット上でもしばしば取り上げられる光景です。
いざ雪が降る予報が出た時にどのような対策をしたら乗り切れるかわからないことも多いです。
また、北海道や東北など普段から雪に慣れている地域を経験していても、首都圏ならではの大変さはまた別物なのではないでしょうか。
では、東京を始めとする首都圏で、大雪が降る前に知っておきたい対策とはどんなものでしょう?
こちらでは東京で大雪が降った時のために、今からでも準備しておきたい対策や心得をご紹介しております。
つい、「自分は大丈夫だろう」「今年はそんなに降ることはないだろう」と油断してしまいがちです。(特に私はそうです・・。)
ぜひ、こちらを参考に準備を進めていただければと思います。
Contents
東京で雪のなかでの通勤・通学で注意すること。準備しておきたいこと。
午後や夕方から大雪が降る予報の時は、朝から会社や学校を休むわけにもいきません。どうしても外せない用事がある方もいます。
雪でも安全に出かけるための準備についてご紹介いたします。
雪のなか外出するための準備と対策 -電車・徒歩編-
徒歩で出かける場合
防滑シューズなどの滑り止めがついている靴を一足用意しておきましょう。
会社に出勤する場合は、履き替え用の靴をロッカーなどに置いておくといいです。または、後づけできる靴用の滑り止めなら、会社についた時に外せるので便利です。
また、歩き方の心得としまして、大雪に慣れている地域の方は「小さな歩幅で、靴の裏全体をつけて歩く」ことを意識されているそう。
あとは両手をポケットに入れてしまうと転んだ時に手をつくことができなくなってしまうため、手袋を着用することも大事なポイントです。
また、横断歩道の白線や人が多く通る出入り口は特に滑りやすいので、注意して歩くようにします。
電車に乗る場合
大雪が降った場合、架線が切れやすくなったりポイント故障をおこしやすくなったりすることから、電車のダイヤが大幅に乱れてしまいます。
電車が遅れた上に間引き運転が重なれば、乗り切れなかった人がホームに溢れかえり、ひどい時には駅構内自体の入場制限がかかることも。
時間にはかなり余裕をもって出かけるのはもちろん、乗る予定の路線が止まってしまった時のためにあらかじめ迂回路を調べておきましょう。
また、運行情報を調べる時には下記のアプリが便利です。
Yahoo!乗換案内アプリ
既に使っている方も多いと思いますが、運転見合わせや遅延があった時にも威力を発揮してくれます。
検索したルートに遅延や運休がある場合、上部に赤い表示が出てきます。赤い部分をタップすると運行情報が表示されるので、そこから選択した路線を避けてルートを再検索すれば、迂回路の検索結果を見ることができます。
リアルタイム検索とも連動しているので、まさに止まっている車内からつぶやいている人などのツイートを見られる点も参考になります。
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雪のなか外出するための準備と対策 -自動車編-
大雪の際には車の運転を控えるのが一番ですが、住んでいる場所や仕事の状況などによっては、どうしても車で行かなければならない時もあります。
ノーマルタイヤで走行することはとても危険ですので、冬用のタイヤに交換しておきましょう。JAFでもスタッドレスタイヤに履き替えるように推奨しています。
路面の状況によっては、チェーンが必要となることもあります。最近はワンタッチタイプなど簡単に取り付けられるものが増えていますので、こちらも併せて準備しておきましょう。
また、車内で身動きが取れなくなった時に備えて飲み物やお菓子などすぐに食べられる軽食類と、念のために簡易トイレも用意しておくと安心です。
もし車が立ち往生してしまった場合は、一酸化炭素中毒防止のために雪がマフラー部分をふさがないよう除雪する必要が出てきます。雪用のスコップや軍手も準備しておきましょう。
道路の交通情報や降雪量などを調べる時には、下記のサイトが便利です。
・NEXCO中日本 リアルタイム交通情報
http://www.c-nexco.co.jp/traffic/
高速道路の情報を取るならこちら。渋滞・通行止めのほか、冬用タイヤ規制になっている箇所も表示されます。
・公益社団法人 雪センター
積雪の深さや降雪量など、現在の雪の状況や降雪量予報へのリンクがまとめられたサイト。
ライブカメラやリアルタイム画像を用意しているサイトがひと目でわかるようになっています。
Yahoo!地図アプリ
スマホから簡単に見られる地図アプリ。2015年から雪情報の掲載が始まりました。
メニューから雪情報をタップすると、降雪量や積雪深を確認することができます。ルート検索と重ねて表示することも可。
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雪が降ってから外に出なくても良いのにするための準備は?
大雪の時は不要不急の外出を控えることが一番ですが、そのためには外出しなくても良い状態にしておく必要があります。また、積雪によって流通自体がストップしてしまう事態に備えるためにも、ぜひ対策をしておきましょう。
食料関係の準備
インスタント食品や缶詰、レトルト食品は普段から買い置きしている人も多いかもしれません。
もちろんあるに越したことはありませんが、もし停電してしまうと電子レンジや給湯ポットが使えなくなる可能性も考えられます。そのまま食べられるパンやお菓子・シリアルなどもできれば用意しておきましょう。
他に、停電した時にも使えるカセットコンロとガスを準備しておくと安心ですね、
また、凍結による断水に備えてペットボトルの水やお茶を用意しておくことや、熱源が使えるうちに魔法瓶へ沸かしたお湯を入れておくことも有効です。
意外と盲点なのが、ガスコンロの着火に乾電池が使われている場合です。単一電池を使用しているものが多いと思いますが、電池が切れてしまうと「火がつかない!」と焦ってしまうことも。買い置きがあるかどうか、一度確認してみてください。
停電時の照明や防寒対策
懐中電灯は、できれば部屋の数だけ用意しておくと良いでしょう。LEDランタンなどがあると理想的ですが、ない場合でもちょっとした工夫でランタンの代わりになります。
懐中電灯の上に、水を入れたペットボトル(ラベルは剥がしておく)を乗せると光が乱反射するので、ランタンのように周囲を照らすことができます。懐中電灯が安定しない形状の時は、背の高い透明のコップなどに懐中電灯を入れ、その上にペットボトルを置きます。
あとは寒さ対策のために、使い捨てカイロや湯たんぽ、毛布などを準備しておきましょう。
湯たんぽのお湯を沸かしておくことも忘れずに。
雪かきをする時に気をつけたいポイント
雪国に住んでいる人とは違い、東京などの首都圏では雪かきの機会が少ないものです。急に大雪が降って慌てて慣れない雪かきをすると、足腰を痛めてしまうことも。
雪かきに慣れている地域の方は、どのように対応しているのでしょうか?
準備運動・服装の注意
雪かきは見た目以上に重労働で、甘く見ているとケガにつながることもあります。雪かきをする前には準備運動をし、終わった後もストレッチなどをして筋肉をほぐすことが大切です。
服装については以下のポイントを押さえておきましょう。
・まだ雪が降り続いている場合は水がしみないように、カッパなど防水素材の上着を着用すること
・軍手や布製の手袋は、上からナイロン素材の手袋を重ねること(濡れると冷たくなり手が冷えてしまうため)
雪かきの際の体の使い方
雪を持ち上げる時は背筋を伸ばし、膝を曲げながら腰を落として身体全体で持ち上げるようにします。
集めた雪を捨てる時は腰をひねるのではなく、身体の向きを変えて真正面に捨てるようにすると腰を傷めにくくなります。
階段を雪かきする時には、上の段から雪を一段ずつ下に落としていき、最後に下へ溜まった雪をまとめて除雪すると効率が良いそうです。
雪かきの際にやってはいけないこと。
広範囲に降り積もった雪を見ると、どうにか楽に雪を取り除く方法はないだろうか…と考えてしまうかもしれません。
ここで、やかんに水やお湯を汲んでかけようと思うかもしれませんがこちらはNGです。時間が経つと水分が凍って滑りやすくなり、とても危険です。
面倒でも雪かきをして通り道を作るようにしましょう。
まとめ
東京などの首都圏は、ふだん雪とは無縁な生活のためどうしても対策が遅くなりがちです。
この記事も参考にしていただきつつ、ぜひ事前にできる備えを行っていただき、無事に雪を乗り切りましょう。