話題のMCTオイルとは?なぜダイエットに効果的?危険・副作用はない?
メディアで注目のダイエット食品として紹介され、いま美容好きの女子の間でも話題なのが「MCTオイル」。
でも、オイル系のダイエットフードってたくさんあるので、その効果や摂取方法のちがいがよくわからなかったりしますよね。
ちょっと前だと、ココナッツオイルやアマネ油なんかも美容に良いと評判でした・・・。
今回は、MCTオイルの効果や摂取方法、そしてそのほかのオイルとの違いなどをまとめてみたいと思います!
Contents
“MCTオイル”は40年以上前からすでにあった!?
MCTオイルとは中鎖脂肪酸油のこと。
でも、中鎖脂肪酸といわれてもピンときませんよね。
油には長鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸があります。
長鎖脂肪酸油とは、分子が長い鎖状につながったもの。
体内で吸収された後、体脂肪として蓄積され、必要に応じてゆっくりとエネルギーになる性質を持っています。
一方、中鎖脂肪酸は、鎖の長さが長鎖脂肪酸の約半分。
そのため、消化吸収が早くエネルギーに代わるのも早くなっています。
この、消化吸収が早くエネルギーに代わりやすいという性質によって、手術後の栄養管理や低栄養患者向けの栄養補給、小児のてんかん治療食(ケトン食)など、
40年も前から中鎖脂肪酸97%を含むMCTオイルは医療用食品として使用されているのです!
中鎖脂肪酸油がなぜダイエットに繋がるの?
そう思う人もいるでしょう。
MCTオイルがダイエットとして注目されているのは、「糖質制限ダイエット」と同じ効果が期待できるからなのだそう。
体脂肪を分解しエネルギーに変えるケトン体
MCTオイルダイエットを語るにあたって、まず知っておきたいのが“ケトン体”のこと。
人間はブドウ糖(糖質)をエネルギーとすることで、体の機能を動かし、生きるための活動をおこないます。
もし糖質が不足すると、エネルギー不足を補うために身体に蓄えている脂肪をケトン体へ分解して、脳や様々な臓器のエネルギー源とするにようになります。
この脂肪をケトン体へ変えて、エネルギーとして使う状態のことを「ケトン体質」と言います。
ダイエットにおいて、体脂肪を分解しエネルギーとして消費するケトン体質は最も効率のいい状態の1つ。
身体に蓄えていた脂肪を日々の活動で消費できるなんて嬉しすぎます♡
そして、MCTオイルの効能の1つに「ケトン体の生成を促進させる」というものがあるのです!
糖質制限ダイエットより心身の負担が少ない?
糖質制限ダイエットでは、毎日の食事から炭水化物をできる限り排除し、糖質をカットします。
身体を飢餓状態にすることで、無理やりケトン体質へと切り替えようというダイエットですので、当然身体への負担も大きくなってしまいます。
糖質制限をした結果、体力が落ちたり疲れがたまりやすくなったという人も。
また、糖質制限はやめてしまうと、ケトン体の生成も止まってしまいます。無理に糖質をカットしていたメニューを前と同じ食事に戻せば、すぐにリバウンドしてしまうでしょう。
MCTオイルを摂取すればケトン体の生成を促すことができます。
つまり、つらい糖質制限ダイエットをしなくても、糖質の量を少し減らしつつMCTオイルを摂取することでケトン体質へと近づけることができるんですね。
MCTオイルの効果
主に、ダイエット効果が注目されているMCTオイル。
・吸収しやすく体脂肪になりにくい
・ケトン体の生成を促進する
この2つの性質について紹介してきました。
では、その他にMCTオイルにはどのような効果があるのでしょうか?
脳神経疾患や発達障害の改善
ケトン体は脳神経のエネルギー源になります。代謝の改善や老化の原因となる活性酵素や炎症から脳神経を保護する作用があるとのこと!
そのため、アルツハイマーや認知症、脳卒中、パーキンソン病、てんかん、自閉症といった症状の改善も見込めるのだそうです。
シミ・しわ・くすみの改善
活性酵素から身体を保護してくれるということは、老化防止につながります。
つまり、肌の老化現象であるシミ・しわ・くすみといったトラブルを改善する効果も期待できるということ!アレルギーやアトピー症状の改善効果なども期待されているようですよ。
ココナッツオイルやアマニ油との違いってなに?
MCTオイルとココナッツオイル、アマニ油との違いは何なのでしょうか?
中鎖脂肪酸はココナッツオイルやパームヤシなどの植物の種子や牛乳などに含まれる成分。そのため、MCTオイルもココナッツなどを原料としています。
ただ、ココナッツオイルとMCTオイルには、はっきりとした違いがあります。
・中鎖脂肪酸の含有率
ココナッツオイル:中鎖脂肪酸が約60%、長鎖脂肪酸が約40%
MCTオイル:中鎖脂肪酸100%
・ラウリン酸の有無
ココナッツオイル:抗菌活性をもつラウリン酸が約80%、残りがカプリル酸、カプリン酸で構成
MCTオイル:カプリル酸、カプリン酸のみで構成
・香り
ココナッツオイル:ココナッツ特有の甘い香り
MCTオイル:アマニ油と少し似ているが、ほぼ無臭
一方、アマニ油は不飽和脂肪酸と呼ばれるもの。
体内に取り込むことで、赤血球などを柔らかくして血流を促進します。
さらに、オメガ3であるアルファリノレン酸を含んでいるため、中性脂肪の代謝や合成を抑制してくれる働きも期待できるとのこと。
つまり、アマニ油ダイエットは、血流を促進し代謝を向上させる効果が期待できるということですね。
MCTオイルの正しい摂取方法
日常で使用する油のすべてをMCTオイルに切り替えればいい、というわけではありません。
MCTオイルには1日の摂取量が決められており、加熱利用はできません。
そのため、他のオイルを利用しつつ、MCTオイルを摂取していくようになります。
MCTオイルの摂取量の目安は1日30g。1回の量は大さじ2杯くらい。
無味無臭のため、お味噌汁やコーヒーなどの飲み物と混ぜて飲んだりスムージーにいれるなど、簡単に摂取できる方法が人気です。
もちろんオイルですので、手作りドレッシングなどに使用してもいいですよ。
MCTオイルを摂取るうえ注意すべきこと!
日々の食事に取り入れるものですので、間違った使用法や摂取法はキケン!注意すべきポイントをまとめてみましょう。
・純度の高いものを選ぶ
不純物や別の油がブレンドされているものでは本来の効果が期待できません。必ず純度の高いMCTオイルを選ぶようにしましょう。
・使用期限を守る
油は空気と触れ合うと酸化してしまいます。使用期限を守って、新鮮なMCTオイルを摂取するよう心がけましょう。
・加熱しない
MCTオイルは一般的な油よりも低い温度で煙が出てしまいます。絶対に炒め物や揚げ物には使用しないでください。
・適量を守る
MCTオイルを摂取すると、おなかが緩くなる人もいるようです。最初は少ない量からチャレンジして、必ず1日の摂取量を守ってくださいね!
MCTオイル、みんなどんなのを買っているの?
MCTオイルを販売している日本メーカーでは日清や仙台勝山館などがあります。
海外製のものも多数ありますが、安心感からか日本製のものを使用する人も多いようですね。
・日清 MCTオイル
Amazonの介護用副菜・素材カテゴリーでベストセラー1位を獲得している人気の商品です。量も多く値段も安いため、長期にわたってリピートしやすいですね!
ココナッツは使用しておらず、パームヤシオイル由来とのこと。パウダー状の商品も販売されています。
http://nisshin-oillio.com/goods/support/mct/C212.html/
・仙台勝山館 MCTオイル
ココナッツ由来100%で不純物などは一切なし。こちらもAmazonでレビュー数200を超える人気商品です。
マヨネーズやカレーなど、加工商品も販売されていますよ。
https://www.shozankan-shop.com/
まずは1日スプーン1杯からはじめてみましょう!
食事にスプーン1杯のMCTオイルをプラスするだけで、体脂肪をエネルギーに変える手助けをしてくれるんですね。
つらい食事制限や運動なしに、身体に蓄えられた脂肪を消費してくれるなんてかなりお手軽なダイエットです!
もちろん、多少の糖質制限などは必要ですが、MCTオイルが体質に合う、合わないというのもあります。
まずは日々の食事にプラスするところからはじめてみましょう。